どーもです。ヤマハのニューモデル「インプレスDRIVESTAR」シリーズを試打できました。「インプレス」といえば、「RMX」が頭に浮かび上がりましたが、今回は「RMX」ではなく、あくまでも「DRIVESTAR」というモデルのようです。同シリーズはドライバー、FW、UT、アイアンをラインアップしていて、今回は全てを打てましたので、まずはドライバーからいってみましょう!


まずは見た目から。


ソール後部とトウ側の2カ所にウエートを搭載したモデルですが、見た目の印象では「これだと重心距離が長くなって、つかまりづらいんじゃないかな…」なんて心配したけど、ネック側にはインナーウエートを搭載しているようです。ボクの心配は杞憂に終わりました。なんだが慣性モーメントが恐ろしくでかそうな感じでした。

フェースはシャロー。でも、フェース下部のネック側にボリュームがあるような形状で、単純にシャローではない印象でした。

ボディもシャローですが、クラウンがこんもりしていて、そこから後部に急降下するような形状でした。しかもソール後部にはウエート部分があるので、形状的には唯一無二かな!!

後ろ姿です。ウエートがドーンと鎮座していました。

構えてみるとこんな感じ。なんかいい感じ!! これはあくまでもボクの感覚で説明が難しいのですが…。クラウンの投影面積はやや大きめですが、フォルムが美しいっす!!

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「SPEEDER NX for Yamaha M423d」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角10.5度、ライ角59度、長さ45.5インチ、総重量296g、バランスD5。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量58g、トルク未発表、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボールです。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽め。グリップも細めですが、個人的にはかなり細めに感じました。シャフトを手でしならせてみると、細身で(総重量的に)軽量のわりには、意外としっかりした感じ。しなりポイントは、真ん中よりもやや先に感じました。ワッグルしてみると、かなりヘッドが効いていましたね。正直、ここまでヘッドを感じたら振り遅れを心配するほどで、ボク的にはややアンバランス感があったのも否めません。でも、素振りしてみると、ダウンスイングでのヘッドの走り感とあいまって、前記のアンバランス感は杞憂かなと…w


実際に打ってみると、まず驚かされたのが球の強さですね。軽量モデルだけど、シャフトにしっかり感があるせいか、スピン量は3000rpm超えているけど、それでも強弾道イメージでした。また、出球的にも、ボクが普通に振っていてもいい感じの軽いドロー系を連発できました。切り返しで力んで、インパクトを意識すると持ち球も出てしまいますが、自然な切り返しからフォローでしっかり止まれるリズムで振れれば、ほぼストレートから軽いドロー系の強弾道を味わえました。しかも、ミスヒットの寛容性も高いイメージでした。多少芯を外しても、230y台をキープしていました。ただし、芯を食った感触の柔らかい打感のときほど、スピン量が増えて飛距離もロスしていたような感触もありました。これはシャフトとボクのスイングとの相性だと思います。軽量モデルなので、振っているつもりがなくても、いつもよりHSが上がっているので、これはボクのスイングとシャフトの相性だと思います。安定した弾道、安定した飛距離が望める1本だと思います。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データがこちら


【3球平均】

HS42.7m/s、初速62.0m/s、打ち出し角14.8度、バックスピン量3005.0rpm、サイドスピン-225.2rpm、飛距離246.6y

【ベスト】

HS43.0m/s、初速62.3m/s、打ち出し角15.4度、バックスピン量2833.6rpm、サイドスピン-366.3rpm、飛距離249.5y


打感はソリッド系。ゴルフ体験主義のソリッド系は単に硬いではなく、弾き感とマイルドさが半々イメージです。また、前述通り、柔らかを感じたときほどスピン量が増え、飛距離的にもロスしていました。音はやや高めかな。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


出球的には高弾道。最近のモデルらしく、ボールはオートマチックにしっかり上がります。スピン量は3000rpm辺りと、最近のモデルとしてはやや多めな印象ですが、弾道の見た目的には、全くそんなことを感じさせない強弾道イメージでした。


出球傾向は、ボクのスイングでほぼストレート~軽いドロー系。わずか3球とはいえ、打ち出し方向がそろうのも珍しいですw 最近スイングで意識しているのは、フィニッシュで止まれるリズムですが、このスイングができれば、打ち出し方向も含め出球がそろいました。


シャフトフィーリングと振り感ですが、いまだにオリジナルのSpeeder NXを打てていないので、オリジナルとの比較はできません。このシャフト単体でいけば、おそらくカテゴリー的には“カルカタ”系でしょう。細身なので見た目から「ボクにはアンダーかも?」なんて思ってしまいましたが、実際には、見た目と別の印象でした。ヘッドが走る感覚はありますが、急にギュンとしなる感じではなく、あくまでも自然にしなる印象でした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS38~40m/s辺りにオススメかな。普段このくらいのHSの方が普通に振って、ヘッドスピードが上がりそうな感じでした。性格的にはオートマチック系で、ある程度のスイングのミスはクラブがカバーしてくれそうな雰囲気も、存分に感じました。ボクが感じたのは“安定”の二文字。決してぶっ飛びではないけど、飛距離も方向性も安定して望めるモデルだと思いますが、実はこれって重要事項だったりしますよね!!

<ヤマハ「インプレスDRIVESTAR」ドライバー>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9.5▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ&フェース=6-4チタン、クラウン=カーボン

■シャフト(重量/トルク/調子):「SPEEDER NX for Yamaha M423d」(S=58g、SR=51.5g、R=45.5g/未発表/中調子)

■価格:9万2400円 ※価格は税込み