どーもです。PINGのニューモデル「i230」アイアンを試打できたので、レポしたいと思います。先代は「i210」アイアンだと思いますが、過去記事を読み返すと4年前だったのですね。そして、驚いたのがその飛距離です。同じロフト、同じシャフトですが、な、なんと「i230」アイアンのほうが飛んでいました!! というわけで、レポしてみましょう!
まずが見た目から。
i230はバックフェース全面にエラストマーインサート搭載のようですが、まあ、ディープアンダーカットキャビティだと思います
フェースはやや小ぶり。形状的には先代と大きな変更はなさそうですが、気持ちトウが立ったのか、ネック側の縦幅低くなったのかに見えました。
ソール幅はフェースの大きさに対して適当ですが、なんだか、若干シャープにも見えました。
ネックはストレート。極端にボディ下部にボリュームがあり、見た目からも低重心モデルと分かるようだった先代に対して、i230はごく普通のアイアンのような形状に変更されていました。なお、トウにはウエートが搭載されていました。
構えてみるとこんな感じ。トップブレードが薄く、ちょっと難しそうな印象は先代同様ですね。若干ロフトが立ち気味にも見えますが、これはボクはハンドファーストにおいてしまったためですねw
今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO MODUS3 TOUR105」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角33度、ライ角62度、長さ37インチ、総重量410g、バランスD1。シャフトスペックは、重量106.5g、トルク1.7、元調子。
試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボールです。
持ってみた感覚ですが、重量的にはわずかに軽い感じもありましたが、まあ、こんなものですかね。グリップは、太め好きなボクでまずまず。ワッグルしてみてもヘッドの振れ幅は極わずか。素振りしてみると、D1のわりにはヘッドを感じやすそうなイメージでした。
実際に打ってみると、とにかく球がめっちゃ上がります!! ビックリするほどの高弾道!! ロフト33度はマイアイアンと同じですが、そのイメージよりもさらに高い打ち出し角でした。しかも、別に吹け上がっているわけでもない強弾道イメージ。過去の「i210」アイアンの弾道データと比較してみると、打ち出し角18.2度に対して、「i230」は21度!! しかも、HS39.0m/s、初速49.7m/s、スピン量5678.3rpmで飛距離156.0yに対して、ニューモデルはHS38.6m/s、初速49.2m/s、スピン量5303.6rpmで飛距離169.4y。各データ的にはそれほど変わっていないのに、打ち出し角によって(?)飛距離が13yも伸びていました。「これを進化と言わずして、何を進化と言えるのか・・・」とか思ったりして。とにかく、めっちゃフィーリングがよくて、飛距離も期待できるアイアンとなっていました!
スカイトラックの弾道データはこんな感じで
その各球データはこちら
【3球平均】
HS38.6m/s、初速49.2m/s、打ち出し角21.0度、バックスピン量5306.6rpm、サイドスピン-406.8rpm、飛距離169.4y
【ベスト】
HS38.9m/s、初速49.5m/s、打ち出し角21.5度、バックスピン量5130.5rpm、サイドスピン-293.5rpm、飛距離171.3y
打感はめっちゃマイルド!! ボールのつぶれ感を存分に感じ、分厚いインパクト感がめっちゃ気持ちいいです。音はいい感じの中高系。
弾道はこんな感じで
そのスカイトラックデータはこちら
弾道的には文句なしの超高弾道。めっちゃ上がりやすく、しかも適度にスピン量も確保された強弾道イメージ。
出球傾向は、ボクのスイングでほぼストレートから軽いドロー系。いつも通りのスイングでこの感じだと、ある程度スイングでつかまえられるタイプ向けかもしれませんね。
シャフトフィーリングと振り感ですが、これもめっちゃシャープに振り切れますね。アイアンは元調子系で育ったボクには、ダウンブローに打ちやすいイメージでした。実際に打てているのかどうかは知らんけどw
今回ボクが打った限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。ボクにとって、打ちやすいクラブの最優先事項となるボールの上がりやすさが、文句なしに体感できるモデルになっていました、先代がなぜあの距離だったのか、今となっては謎ですが、先代試打時から約4年が経ち、ボクの体力も確実に落ちているはずですが、それでもほぼ同スペックで飛距離が13yも伸びていました。これこそ、目に見えた進化ですよね! これなら払い打ち系でもクラブが球を上げてくれそうですが、ボク的にはある程度スイングで球をつかまえられるヒッタータイプ向けの匂いがしました。
個人的にはPINGのアイアンは見た目でNGでしたが、それを超越して“使いたい”と思わせる圧倒的な性能があると思います。G430にしろ、このi230にしろ、PINGの人気の高さに納得です。
<PING「i230」アイアン>
■KAZ'sインプレッション(10点満点)
▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:9▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:9
■ヘッド:431ステンレススチール
■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO850GH neo」(S=88g/2.0/中調子)、「NSPRO950GH neo」(S=98g/1.7/中調子)。「NSPRO MODUS3 TOUR105」(S=106.5g/1.7/元調子)。「NSPRO MODUS3 TOUR115」(S=118.5g/1.6/元調子)。「DG EX TOUR ISSUE」(S200=131g/-/元調子)。カーボンシャフト「ALTA J CB BLACK」(S=74g/3.2/中調子、SR=64g/4.5/中先調子、R=54g/4.8/先調子)。「PING TOUR 2.0 CHROME I」(S=77g/2.7/中元調子)
■価格:スチールシャフト(DG EX TOUR ISUUE以外)1本3万800円、DG EX TOUR ISSUE装着モデル1本3万3300円。カーボンシャフト装着モデル1本3万3300円。※税込み