どーもです。今日から紹介するのはダンロップ話題のニューモデル「スリクソン ZX MkII」シリーズです。試打クラブも大人気のようで、ダンロップ社内でかき集めてもらい、まずはドライバー&アイアンを打てました。FW&UTは試打でき次第と思っていましたが、試打日こそ別日でしたが、アップのタイミングには間に合ったので、ドライバー、FW、UT、アイアンの順で紹介していきます。ということで、1発目は「スリクソンZX5 MkII」ドライバーから!


まずは見た目から。


ソール後部にウエートを搭載しているのは先代「スリクソン ZX5」ドライバーと同じですね。ニューモデルは大きなたわみを生み出す「FLEX ZONE(剛性の低いエリア)」とパワーを逃さず、しっかりと受け止める「RIGID ZONE(剛性の高いエリア)」を交互に配置することで、反発性能を大きく向上させ、驚異のボールスピードを実現させた「REBOUND FRAME Mk II」に進化しているようです。

フェースはシャロー。先代に比べると、トップラインの丸みがより強くなっていたように感じました。

ボディもシャロー。先代はややセミディープ気味にも見えたので、これは結構な変更かもしれません。クラウンのこんもり感が軽減し、より丸みを帯びていました。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積はやや大きめで、この辺は先代と変わっていないイメージかな。大きな変更点は、ツヤ消しになったことw

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「Diamana ZX-II 50」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角10.5度、ライ角58.5度。長さ45.25インチ、総重量302g、バランスD2。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量49g、トルク5.8、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップも、気持ち細めな印象でしたが、これはボクが太め好きだからかもしれません。シャフトを手しならせてみると、Sにしてはやや柔らかめかな。しなりポイントはちょうど真ん中辺りDで、「ZX-II 50 S」の表記周辺でした。ワッグルしてみると、ややヘッドの動き幅は大きめにも感じました。でも、素振りのクセのないしなり感はいい感じ!!


実際に打ってみると、いきなり芯を食ったけど、気持ち的には「んっ!?」でした。プッシュアウト傾向はボクのスイングのクセなので、これは仕方がありません。でも、いつもならつかまった感じのドロー系が出そうな手応えにもかかわらず、どう頑張っても打てなかったフェード系を連発。頑固なフッカーであるボクが、いつの通りのスイングイメージで、普段意識してもほぼ打てないフェード系って・・・。飛距離的には250y±2~3yなので問題なしというか、十分飛んでいます。でも、いつも通りに打っているつもりで逆球だと、気持ち的には落ち着きません。とはいえ、つかまりが悪いような感覚はなく、ボク的にはいつも通りいい感じの感覚ですが、それでもなぜが出球はフェード系。この原因の可能性は2つ。1つはボクのスイングによるもので、もう1つはクラブによるもの。でも、果たしてどちらかは、ボクには判断がつきませんでした。なお、3球目はかなり意識した結果、やっとドロー系が打てました。おそらく直進性が高いモデルだとは思いますが・・・


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS42.8m/s、初速62.0m/s、打ち出し角16.5度、バックスピン量2883.8rpm、サイドスピン-78.8rpm、飛距離249.2y

【ベスト】

HS43.0m/s、初速62.4m/s、打ち出し角16.7度、バックスピン量2737.0rpm、サイドスピン78.2rpm、飛距離252.7y


打感はマイルド。芯食いショットはかなりマイルドで、分厚いインパクトでしたが、芯をやや外すと結構弾き感が強く感じました。この辺は分かりやすいと思います。音はいい感じの中高音系ですが、芯を外すとやや高さが増します。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラック弾道データはこちら


弾道的には高弾道。球は上がりやすいですね。スピン量ですが、弾道の見た目的にも、スカイトラックのデータ的にも適量イメージでした。


出球傾向は、ボクのスイングでほぼストレートからフェード系。事実として述べておけば、頑固なフッカーのボクがいつも通りに打ってフェード系でした。つかまったフェード系、いわゆる「パワーフェード」(?)を打ちやすいのかも…


シャフトフィーリングと振り感ですが、結構しなり感があるけど、決していやなしなり方ではなく、素直な中調子系の動きでしなる感じ。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40m/s以上にオススメ。自分を主体に考えれば、頑固なフッカーのボクがいつも通りに打って、つかまったフェード系を打てるモデルと言わざるを得ません。もちろん、ボクがアマチュアである以上、試打当日のスイングがそうなっていたことも否定できません。なお、同じタイミングで打った明日以降紹介予定の他のモデルもフェード系。付け加えておけば、アイアンはドロー系でした。


2年前に打った先代とは全く別モノのイメージ。フッカーが打って出球がフェード系となると、「つかまりにくいモデル」の印象になってしまいますが、決してつかまらない訳ではありません。つかまったフェード系であることは、スカイトラックの飛距離でも感じてもらえると思います。でも、そうなると、持ち球がフェード系およびスライス系の方が打ったら・・・となってしまいます。この辺は、ボクが結論付けをするのはやめておくので、実際に打った皆さんの判断に委ねたいと思います。


なお、念のためメーカーに確認すると、「特に根幹を揺るがすような大きなコンセプト変更はしていない」とのことでした。

<ダンロップ「スリクソンZX5 MkII」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9.5▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:フェース=チタン(Super-TIX 51AF)、ボディ=Ti811 Plus、チューニングウエイト(8g:ステンレス)

■シャフト(重量/トルク/調子):「Diamana ZXII 50」(S=49g/5.8、SR=47g/5.9、R=45.5g/6.0/中調子)。

■価格:1本7万9200円 ※価格は税込み。