どーもです。今日から紹介するのは、ダンロップの新製品「スリクソン ZK MkII」シリーズのアイアン3モデルです。先代シリーズでは後日追加された「スリクソンZX4」ですが、今回は同時発表(発売は4月予定)となりました。というわけで、「スリクソンZX5 MkII」アイアンからいってみましょう。


まずは見た目から。


先代で採用されていたかどうかを覚えていませんが、UT同様アイアンも「MAINFRAME MkII」を採用のようです。形状的には先代同様にも見えますが、新作はスイートエリア後部にボリュームが確保されているような感じ。

フェースはセミラージ。形状的にはネック側の縦幅が狭い分、トウが立ったようなイメージですが、これは先代同様ですね。

ソール幅はフェースの大きさに対して適当かな。先代同様、V字ソールになっていました。

ネックはセミグース。フェース下部のボリュームですが、ニューモデルのほうが気持ち薄くなっていたようにも見えました。

構えてみるとこんな感じ。フェースの大きさ、トップブレードの厚さは先代とほぼ一緒で、安心感がある感じ。

今回試打したのは、スチールシャフト「NSOPRO950GH neo DST」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角31度、ライ角62度。長さ37インチ、総重量416.5g、バランスD2。シャフトスペックは、重量93g、トルク2.5、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップはまずまずの太さかな。ワッグルしてみると、ヘッドの動き幅はスチールにしてはやや大きめにも感じたかな。素振りしてみると、素直に振れそうなイメージでした。


実際に打ってみると、ドライバーではつかまったフェード系にちょっと困惑しましたが、アイアンは程よいつかまりで、イメージ通りの弾道でした。ちょっと安心したりして・・・w 先代はカーボンシャフトモデルの試打でしたが、今回はスチールシャフモデル。飛距離的な差はシャフトの影響も若干あると思いますが、おそらくコンセプト的に大きな変更はないと思います。ボールの上がり方はもちろん、つかまりもいい感じですが、大きく変わったかなと思うのは打感。先代は弾き系だったと記憶していますが、新作はかなりマイルド。しかも、ムニュッとしたつぶれ感というよりも、やや中空っぽいような感じでした。もちろん、中空ではないはずですけどね。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS38.1m/s、初速48.6m/s、打ち出し角21.9度、バックスピン量4053.0rpm、サイドスピン-804.7rpm、飛距離175.0y

【ベスト】

HS38.6m/s、初速49.2m/s、打ち出し角21.4度、バックスピン量4083.9pm、サイドスピン-1073.9rpm、飛距離176.4y


打感は前述通りなのでここでは割愛します。音は中高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラック弾道データはこちら


弾道的には文句なしの高弾道。ボールの上がり方はかなり上がりやすい印象でした。ロフト角31度は今となっては寝ているほうかもしれませんが、それでも打ち出し角21度台は上がりやすい印象です。スピン量はやや少なめ。先代はカーボンシャフトだったので4500rpmくらいでしたが、今回約500rpm減っているのは、スチールシャフトであることが大きな要因かもしれません。


出球傾向は、ボクのスイングでほぼストレートから軽いドロー系。ドライバーはちょっと驚きでしたが、アイアンはある意味イメージ通りでした。


シャフトフィーリングと振り感ですが、ん~、正直NSPRO950GH neoとの差がいまひとつわかりません。スペック上はやや軽めかつトルクも多めですが、同じタイミングで比較できていないのであくまでもイメージですが、違いはそれほど感じないかなって・・・


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40m/s以上にオススメ。アスリートモデルですが、基本性格的にはある意味オートマチック系で扱いやすさのあるアイアンでした。スイングタイプ的にも受け入れ間口が広そうに感じました。ボク的に進化を感じたのは打感と、あとはロフトのイメージ通りに距離が打ちやすそうなことですかね。アイアンは狙うクラブであって、ロフト以上に飛びすぎても困るわけです。勝手なイメージとしては、芯を食ったときとやや外したときの縦距離のバラツキがやや少なくなっていたようなイメージでした。アスリートモデルとしては、かなり打ちやすいモデルであることには間違いないですね!

<ダンロップ「スリクソンZX5 MkII」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:9

■ヘッド:フェース=クロムバナジウム鋼、ボディ=【#4~7】軟鉄(S20C)+タングステンニッケル合金【#8~SW】軟鉄(S20C)

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO MODUS3 TOUR105 DST」(S=98.5g/2.3、R=95g/2.5/中調子)、「NSPRO950GH neo DST」(S=93g/2.5、R=89g/2.6/中調子)。カーボンシャフト「Diamana ZX-II for IRON」(S=63.5g/3.4、R=61.5g/3.5/中調子)。※いずれもRは特注生産

■価格:スチールシャフト装着モデル6本(#5~PW)13万860円、単品(#4、SW、SW)各1本2万3100円。カーボンシャフト装着モデル5本セット14万5000円、単品各1本2万4200円 ※価格は税込み。