今平プロVS里崎氏８ホール目　里崎智也ナイスパー、奇跡の大逆転か!?

今平周吾（29＝ダイヤ）の技を伝授された生徒役、元ロッテ捕手で現在本紙評論家の里崎智也氏（45）が先生に挑戦！　埼玉・飯能グリーンカントリークラブのアウトコース9ホールを舞台にしたマッチプレーで開催。さまざまなハンディを追加で挑んだ里崎氏だったが、7番で今平プロがバーディーパットを沈め、2ホールを残す4＆2で今平プロの勝利となった。だが里崎氏の提案で勝負は続行。エキストラホールで里崎氏の挽回はあるのか？　対戦内容はもちろん、技術やメンタル面のヒントを紹介します。（以下敬称略）

: 今平周吾対里崎智也

: ここからは１つ取ったら2アップ

7番5メートルバーディーパット。「プロでもこの距離は…」という淡い期待を消し去るかのようにカップイン。里崎は「むしろ気持ちがいいです！」とすがすがしい表情さえ見せた。だが、それで終わらないのも里崎だ。

里崎　ここからは泣きの2ホールで、僕が1つ取ったら2アップでお願いします。日刊さんも9ホールいったほうがいいんですよね～！

エキストラホールとなった8番は147ヤード打ち下ろしで池越えのパー3。グリーンの右手前と奥にはバンカーが口を開けている。

クラブが残り2本となったため、ここで全クラブ戻してのくじ引きとなったが、ここでまたもや賞金王の引きの強さが発揮された。今平が最初に引いたクラブは9番アイアン。

: 今平VS里崎　特別ルール

: 今平周吾対里崎智也

里崎　ちなみにプロ、くじ引きがなかったら選ぶのは何番ですか？

今平　9番ですね…（笑い）。

一同から笑いが起こり、里崎も苦笑していた。

里崎　そんなことある？

今平はその後8番アイアン、60度ウエッジを引いた。

里崎　ショートホールの普通の選択肢ですね。適正9番で、雨降ってるからどうしようかなで8番も用意して、外したら60度ですよね。はい、適正です！

今平　普通のゴルフと変わらないですね（笑い）。

里崎は思わず抽選ボックスをのぞき込んでいた。

里崎　今日は全部が全部おかしいよ。アウェー感しかない！

今平　ピンが手前なので手前から攻めたいと思います。

今平の9番アイアンティーショットはピン左奥にオン。一方、里崎はピッチングウエッジを選択。ティーショットはややダフリ気味でグリーン左手前。

里崎　まあ、いいでしょう！

里崎の第2打、ピンまで15ヤードは絶好のライ。

里崎　これはもう寄せるだけです。できるだけ近くに寄せます。

58度ウエッジの寄せはふわっと柔らかく上がってピン左に着弾すると転がり、ピンを1・5メートルオーバーした。今平は6メートルバーディーパット。7番では5メートルを沈め勝負をつけた。入念にラインを読んでのパットはまたもやカップに吸い込まれるように転がったが、わずかにカップ左で止まった。タップインでパーが確定した。