女子プロゴルファー永井花奈(23=デンソー)が「アベ100切り」のポイントを教えるレッスン。今回は、25日に始まる今季女子ツアー開幕戦の「アース・モンダミン・カップ」(千葉・カメリアヒルズCC)に向け、意気込みを語ります。無観客開催となる中、大会の模様は公式サイトで4日間、ライブ中継を実施。画面越しのナイスショットを誓いました。

こんにちは、永井花奈です! 新型コロナウイルスの影響で、女子ツアーの開幕もここまで遅れました。本当に予想外な展開で、どう調整していいのか、どう調子を持ってったらいいのかで、すごく難しいなと思うことが多かったです。

今週のアース・モンダミン・カップは決まりましたが、その先はまだ決まっていません。来年と合わせてとなるので、本当に長いシーズンになると思います。もちろん優勝したい気持ちは強いので、優勝を目指して頑張っていきたいと思います。私はシーズンが長くなってしまうことはそれほど問題ないのですが、本当にできるかできないか分からないのが、一番大変なところかなと思います。

アース・モンダミン・カップへの意気込みを語る永井花奈
アース・モンダミン・カップへの意気込みを語る永井花奈

当初は試合をやる、やらないと決まるのが結構ぎりぎりだったので、やる前提で調子を持っていくように練習をしていました。でも途中からは、試合がないのが早く決まったりと、ずっと気を入れているのはすごく大変なので、私は気持ちをオフにし、楽にしていた部分もありました。

コースに出る練習は減りました。でもコースに出ないと感覚がなくなってしまうので、出るときは気を付けてラウンドしました。お昼はレストランを使わずスループレーにしたり、マスクもプレー以外は着けていました。あとは基礎的なスイングでやりたい動きを意識したりとか、反復練習を多めにやりました。

23歳になって初めての試合です。だからといって何ということもないですけど(笑い)。本当に1年1年が過ぎるのが早いなという気持ちはあります。昨年は結果を求めすぎて焦っていた部分もあるのかなと思います。結果はやった分だけついて来ると、練習をしていて改めて思ったので、そのへんの気持ちや考え方でもっと成長していけたらと思います。

コロナで試合ができないのは残念ですが、ある意味このタイミングで良かったなと思いました。心とか身体とかが休めたり、リフレッシュできましたし、やりたい課題を、時間をたっぷり使って練習できたので、不幸中の幸いというか、いいようにこの期間を使えているかなと思っています。

 
 

アースは久しぶりの試合なので、1番は楽しむという気持ちでいっぱいです。でも、試合をやることで、そこでの感染がないことは本当に祈っています。ここでの成績はあまり良くない年が多いので、まずは予選通過を目指して頑張りたいなと思います。無観客はプロになってからは初めてになります。アマチュア以来なので、何かとっても久しぶりな感じですね。それはそれで新鮮でいいのかなとも感じています。ギャラリーがいない寂しさはありますが、私からはいいショットを見せることはできます。画面越しに見てくださっている方がいるということを忘れずに、プレーしたいですね。

まだ1試合しか決まってないですけど、その1試合があることをうれしく思い、精いっぱい頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします!

◆永井花奈(ながい・かな)1997年(平9)6月16日、東京都生まれ。17年にツアー初優勝。昨年賞金ランク36位で3年連続のシード権確保。所属はデンソー、契約クラブはヤマハ、ボールはタイトリスト、ウエアはMARK&LONA、シューズはecco。155センチ、55キロ。

◆取材・構成 川田和博

◆撮影 山崎安昭

◆協力 サザン ヤードCC(茨城・城里町)