プロモーション写真の撮影会に参加した選手たち。左から中里、北川、塩見、堀川(JGTO提供)
プロモーション写真の撮影会に参加した選手たち。左から中里、北川、塩見、堀川(JGTO提供)

カープ女子、スー女子、プ女子に続き、「ゴル女子」が誕生するかも!? 国内男子ツアーを統括する日本ゴルフツアー機構(JGTO)が3月から新たな試みとして「ゴルフFAN! プロジェクト」をスタートさせる。昨夏からJGTO内で同企画が浮上し、今年から本格スタート。20年東京オリンピック(五輪)も見据えてゴルフ界の活性化を目的としているが、まず新たな女性ファンの獲得をターゲットに絞った。イケメンプロの“売り出し”に着手するという。

3月14日に同企画の公式サイトがオープン。同23日には恒例のジャパンゴルフフェア(パシフィコ横浜)会場内特設ステージで、若手中心の選手が参加するオープニングイベントが開催される。詳細は後日発表だが、既にプロジェクトは進行中。先だってプロモーション撮影会がセッティングされ、塩見好輝(28)、北川祐生(28)、堀川未来夢(26)、中里光之介(26)の若手が参加。いつものゴルフウエアではなく、ファッショナブルな服装に身を包み、メークまで施したイケメン4人が決めポーズをつくっている。

3月下旬には都内で「インドアゴルフ女子会」と題したイベントも開催される。選手とのマンツーマンでお茶会、シミュレーションゴルフのレッスンを体験してもらう内容。前出の撮影会に参加した塩見、堀川に加え、大堀裕次郎(27)、梅山知宏(27)、そして矢野東(41)らも出席予定。幅広い年齢層に対応できる選手が選ばれた。JGTOによるとゴルフファンサイトでアンケートを募り、参加メンバーを決めたといい、女性ファンの「目線」を意識したメンバー選考になっている。

今後も5月には下部のAbemaツアーでのプロアマ戦への招待、同ツアーの観戦バスツアーも計画中だという。JGTOでは「これから活躍する選手のファンになっていただければ」と意図を説明。次世代をけん引するネクストスターを発掘する場を提供したい狙いがある。石川遼が選手会長に就任して2年目となる19年。公約の1つ「ファンファースト」を実現するための注目企画になりそうだ。

プロ野球の広島カープを応援するカープ女子、大相撲で好きな力士たちを追いかけるスー女子、新日本プロレスを中心にレスラーに黄色い声援を送るプ女子。スポーツを応援する女性の姿が各メディアで取り上げられ、話題となってきた。競技を盛り上げるためには女性の“熱”が不可欠。若手を中心に実力派のイケメンが多くなってきたゴルフ界にも「ゴル女子」と呼ばれる女性たちが誕生しそうな企画だ。ぜひとも多く誕生してほしい。【藤中栄二】(ニッカンスポーツ・コム/ゴルフコラム「ピッチマーク」)

撮影会でメークを体験した塩見(JGTO提供)
撮影会でメークを体験した塩見(JGTO提供)
フォーマルな姿で写真撮影に臨む中里(JGTO提供)
フォーマルな姿で写真撮影に臨む中里(JGTO提供)