日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の年間表彰式「JLPGAアワード2020-2021」が21日、都内のホテルで行われ、稲見萌寧(22)ら女子選手のファッションの競演に、思わずくぎ付けになった。各自ドレスアップした姿はコースにいる時と雰囲気が違い、とにかく華やか。選択理由もそれぞれ異なり、興味深かった。

賞金ランキングを含む4冠受賞の稲見(代表撮影)
賞金ランキングを含む4冠受賞の稲見(代表撮影)

稲見はチェック柄のミニワンピースを着用。稲見いわく、ワンピースの裾が「フリフリ」していた。

19年の前回表彰式は着物を着用。今回、ワンピースを選んだ理由について「何着か試着しましたが、いつもの雰囲気とは違うというか、新鮮な感じでいいかなと。柄とかフリフリ系とかは着ないので。慣れない感じはありますよね」と照れた。断トツ9勝を挙げた強い賞金女王のイメージとは異なり、キュートな雰囲気を醸し出していた。

笑顔を見せる上田桃子(代表撮影)
笑顔を見せる上田桃子(代表撮影)

個人的に印象が強く残ったのは上田桃子(35)。オシャレ度がハンパなく格好良かった。トップス部分は花柄があしらわれ、袖やスカート部分が赤い羽根のようなモード系ワンピースを着用。上田の公式インスタグラムによると、世界的デザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンのものだった。

上田は「ドレスや着物も考えたけど、自分らしい感じの服でと。時期も時期なので、冬らしいものがいいなと」と説明した。着こなしが難しいモード系ファッションが似合っていて、驚きすら覚えた。

黒のドレスでアワードに出席した原英莉花(代表撮影)
黒のドレスでアワードに出席した原英莉花(代表撮影)

セクシーでとにかく格好良かったのは原英莉花(22)。背中を大胆に見せた黒のホルターネックロングドレスがとにかく似合う。体にピタリとそったドレスは、スタイル抜群の美人ゴルファーのセクシー度をさらに高めていた。

原は「この舞台にふさわしいような、華やかなものを選びました」と説明。さらに「ヒールを履いても、引きずりそうな長いドレスは初めてだったので、歩くのに少し気を使いました」とロングドレス初挑戦を強調したが、そんなことはまったく感じられなかった。登壇時もさっそうと歩き、モデルや女優のようだった。

資生堂ビューティー・オブ・ザ・イヤーを受賞した西村(代表撮影)
資生堂ビューティー・オブ・ザ・イヤーを受賞した西村(代表撮影)

ワンピースのように上下がつながった黒のオールインワンを着用した西村優菜(21)も潔い大人の格好良さをにじませていた。

輝き賞を受賞した笹生(代表撮影)
輝き賞を受賞した笹生(代表撮影)

笹生優花(20)はタートルネックにロングジャケット、パンツと黒で統一してコーディネート。落ち着いた雰囲気に合っていた。ドレスの競演とは一線を画し、ある意味でしっかり個性を出していた。

ファッションにはそれぞれの個性が出る。表彰式は各選手の違う一面に触れられる貴重な機会だった。【近藤由美子】(ニッカンスポーツ・コム/ゴルフコラム「ピッチマーク」)

賞金ランキング受賞の稲見萌寧(中央)と各受賞者 (左から菊地絵理香、勝みなみ、松村公美子、笹生優花、西村優菜、稲見萌寧、西郷真央、小祝さくら、リ・ハナ、阿蘇紀子、原英莉花)(代表撮影)
賞金ランキング受賞の稲見萌寧(中央)と各受賞者 (左から菊地絵理香、勝みなみ、松村公美子、笹生優花、西村優菜、稲見萌寧、西郷真央、小祝さくら、リ・ハナ、阿蘇紀子、原英莉花)(代表撮影)