ちまたでは効果抜群! と評判の「タケ小山のゴルフ即効薬」。毎週火曜日朝の習慣は、冬の間も続けてください。今週のテーマは、「やさしいパー3とパー5攻略でスコアアップ」です。タケ小山(53)と一緒に、待ち遠しい春に向けて作戦を練りましょう。


パー5とパー3をしっかり意識して
パー5とパー3をしっかり意識して

 人生初バーディーを取った時のこと覚えていますか? どのコースのどんなホールでしたか? こう尋ねると、人生初バーディーは「パー3だった」というゴルファーは多いものです。なぜでしょう? 

 ちょっと考えれば分かりますね。ティーアップした状態からナイスショットが一発出れば、後はパットを入れさえすればいいからです。逆に、初心者の方はパー5を難しいと思う傾向にあります。これは「ロングホール」という日本独自の呼び方による先入観がよくないのと、打つ回数が多ければ、ミスの可能性も多いから、ということでしょう。

 しか~し! 実はパー5というのは難しいホールではありません。なぜなら、3打でグリーンに乗せればパーオンなのですから。ミスをしてもリカバリーのチャンスはある。1打にかかる負担が少ないと言い換えてもいいでしょう。パー3は、ミスの機会は少ない代わりに、リカバリーするチャンスも少ないということもできますね。いずれにしてもパー4よりはやさしいということです。つまり、パー5とパー3を攻略することができれば、グンとスコアはよくなるというわけです。

 それにパー5とパー3は比較的特徴のあるホールが多い。狙いが分かりやすいんです。スタート前にどんなパー5、パー3があるかをチェックして、そこを攻略することを考えましょう。


 ホールアウト後は、うまくプレーできてもできなくても、どんな内容だったかをよく覚えておいて、そこからいろいろ考えてみましょう。何がよかったのか、悪かったのか。次に同じホールに向かったとき、どんなふうに攻めればいいのか。コースマネジメントという意味でも、それぞれのショット、パットを磨く上でも、覚えていやすい特徴あるパー5、パー3をまず考えてみること。これができるようになれば、スコアアップしやすいということです。

 パー5やパー3のプレー内容やホールの特徴すら覚えていないようなら先が思いやられます。そんな反省もなく、進歩もない人にならないように、ぜひパー5とパー3をしっかり意識してみてください。絶対、次につながりますよ。


今週の処方箋

パー5とパー3を味方につけろ!

【服用法】 パー5とパー3攻略はスコアアップへの第1歩。特徴あるホールでのプレーを頭にたたき込むべし。


 ◆タケ小山(こやま)本名・小山武明。1964年(昭39)7月7日、東京都生まれ。中大卒業後、プロゴルファーを目指して89年に渡米し、フロリダ州のゴルフ場所属プロとなる。米、カナダ、オーストラリア、アジアなどのツアーでプレー。07年に帰国し、日本ツアーに参戦。08年に早大大学院でスポーツマネジメントを学ぶ。ザ・ゴルフチャンネル、ゴルフネットワークなどでのトーナメント解説には定評がある。TBS系「サンデーモーニング」の「屋根裏のプロゴルファー」として知られる。InterFMの「Green Jacket」(土曜午前5~8時)、文化放送の「The News Masters TOKYO」(月~金曜午前7~9時)などに出演。


◆協力 越谷ゴルフクラブ(埼玉県吉川市)

◆取材・構成 遠藤淳子(清流舎)

◆撮影 山崎安昭