男子ゴルフの日本プロ選手権日清カップは今日14日、埼玉・太平洋C江南で開幕する。昨年大会覇者手嶋多一(46)らトッププロに加え、昨年プロテストに合格した成松亮介(23=ザ・クイーンズヒルズGC)ら新人も出場する。成松は長崎国際大を中退し、宮崎で実家の建築業を手伝いながらプロ合格した苦労人。185センチの長身から繰り出す290ヤード級の飛距離を武器に「プロゴルファー日本一」の称号に挑戦する。

 成松は昨年の日本プロゴルフ新人戦優勝の資格で本大会に出場。アマ時代は10年日本オープンに出て予選落ちだったが、プロでは初のツアー出場だ。大学はゴルフと学業が両立できずに中退。「作業着で材料運びなど」実家の建設業を手伝いながら、3度目のプロテストで合格した。「筋肉痛でクラブが振れなかったことも」という経験で鍛えられた体から豪快なショットを放つ。同時に「アプローチは好き」と小技に自信も。「目標はまず予選通過で」と話すが、将来性をうかがわせる大器だ。