男子ゴルフのトップ杯東海クラシックが29日、愛知・三好CC西C(7315ヤード、パー72)で開幕する。

 往年の名プレーヤー、アーノルド・パーマーさん(享年87)の急逝を受け、日本ゴルフツアー選手会は28日、有志が喪章をつけてプレーすることを決めた。

 ジャック・ニクラウス、ゲーリー・プレーヤーと並ぶ「ビッグ3」とされたレジェンドとの貴重な思い出を持っているのが、ベテラン谷口徹(48=フリー)だ。マスターズ初出場の02年大会で予選ラウンドをともに回った。当時パーマーさんが「最後のマスターズ」と公言(実際には04年大会まで出場)したこともあり、パトロンが大群衆となって、毎ホールごとにスタンディング・オベーションを繰り広げていたという。「熱狂ですよ。ジャック・ニクラウス、トム・ワトソンとはちょっと違う人気やったんちゃいますかね。あんな光景はありえない。すごくいい経験です」と振り返った。

 谷口は現在、賞金ランク61位。トップ10は6月ツアー選手権1試合だけと不振が続く。「光が見えそうで見えへん状態。最近は3日よくても、最終日がダメというんが続いてる。とにかくいいショットを少しでも多く積み重ねていきたい」。ゴルフ界の大先輩の訃報を胸に、復調を期していた。