男子ゴルフの石川遼(25=CASIO)が24日(日本時間25日)、ファーマーズ・インシュアランス・オープン(26日開幕、カリフォルニア州トーリーパインズGC)に向けて練習ラウンドを行った。

 14年には2打差7位でフィニッシュしている舞台。「(予選の1日と決勝ラウンドで使う)サウスは結構やりやすいというか、僕が好きなコース」と話し、この日は改修を終えて間もない北コースの18ホールを回った。予選ラウンド2日間で異なるコースをプレーする今大会では例年、南コースに比べ、北コースの方がスコアが出やすいとされてきたが「(北コースは)グリーンの芝が変わったし、(グリーン)面も変わった。前はシンプルな受けグリーンだったけど、段にしたり。面を3つ4つ作ったり、距離も伸びていますし、今までより、ノースのスコアは全体的に悪くなると思う」と分析する。

 インパクトの精度向上をテーマにスイング改造に取り組み「1つのことを(集中して)やれている。自分の基礎となる部分でやれてる感じはある。迷いとかはない」。やるべきことが明確だからなのか、終始淡々と取材に応じたが、テンションがひときわ高くなったのは、15年8月ウィンダム選手権以来のツアー復帰戦となるタイガー・ウッズ(41=米国)に話題が及んだ時だった。

 「メッチャ気になりますよね。同じ時代にいられるのが幸せ。このスイングは何年のスイングでしょうと言われれば分かるくらい、僕ら(の年代)は毎年(ウッズのプレーを)見てきたと思う。今週もスイングはすごく気になる。2000年くらいから毎年マイナーチェンジを繰り返してきた。2017年のタイガーのスイングが個人的に、1ファンとして気になります」。

 ウッズが08年全米オープンで最後のメジャー優勝を飾ったコースで開催される試合でもある。ゴルフ少年に戻ったかのように目を輝かせ、尊敬の念をにじませていた。