世界ランク50位以内の資格で初参戦となった昨季日本ツアー賞金王池田勇太(31=フリー)は5バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの72で回り、通算2アンダーの214で首位と7打差ながら16位につけた。

 5番でティーショットを曲げてダブルボギーとするなど、前半でスコアを2つ落としたが、後半に挽回。パー5の11番はグリーン左サイドからアゲンストの風を利用した寄せでピンに絡めてバーディーを奪うと、12番は難しい下りの3・5メートルを沈めてバーディー。13番パー3は「もう1回打てと言われても打てない」というグリーンの傾斜を使って1・3メートルにつけるスーパーショットで3連続バーディーとした。

 本人がターニングポイントに挙げたのが名物ホール17番パー3。「完璧でした」というティーショットをウエッジでピンそば2・5メートルに止めると、前日は外していたバーディーパットを「こじ開けて入れられた」。慎重に流し込み、大ギャラリーの喝采を浴びて力強いガッツポーズを繰り返した。

 強風が吹き付ける中で納得のプレーはできたが、まだ終わっていないことは池田自身が一番理解している。「このチャンスを生かして、また明日、1つでも上にいけるように頑張りたいし、この大会だけでなく、今後の自分の出場したいトーナメントのためにも頑張りたいと思います」。

 すでにこの後、ディーン&デルーカ招待(25日開幕、テキサス州)とメモリアル・トーナメント(6月1日開幕、オハイオ州)の出場が確定。22日時点で世界ランク60位以内(現在49位)をキープできれば、全米オープン(6月15日開幕、ウィスコンシン州)の切符も得られる。日本の賞金王として世界で存在感を示すためにも、「第5のメジャー」最終日は大事な18ホールとなる。