18番の短いパーパットを沈め、大歓声に力強く拳を握った。普段は感情を表に出さないブルックス・ケプカ(27=米国)が「ガッツポーズを見たか? 自分でも信じられない」と興奮を隠さなかった。14番からの3連続バーディーで混戦を抜け出した。この日最も難度が高かった15番のバーディーで優勝を確信。続く16番も伸ばし、そのまま逃げ切った。

 ドライバーショットの平均飛距離は322ヤード超で今大会7位。米ツアーでは振るわないパーオン率が、この4日間は1位の86%だった。メジャー初勝利を争ったファウラーやJ・トーマスらは同世代の好敵手。「僕らはお互いの可能性を知っている。英樹を含め、僕たちはメジャーをどんどん勝っていく」。27歳の初タイトルで自信を深め、一層の飛躍を期した。