須藤樹(いつき、東京・月島第三小1年)が3日間首位で「完全優勝」した。

 2位テルフォード(米国)に5打差でスタートしたが、前半は大荒れ。7番までに1ダブルボギー、4ボギーと6つスコアを落とし、1打差に迫られた。キャディーを務めた父将行さんよると、緊張で腕は震え、力が入らない状態になり、プレッシャーで涙目になっていたという。

 「それで、アンダーならプール遊びOKでしたけど、7番を終わった時に『残り10ホールで3アンダーにしたらプールOKにする』といったら、8番から3連続バーディーですよ」と、将行さんは苦笑いだ。

 本人に優勝の感想を聞くと「気持ちよくない。眠い」と、世界一にはこだわっておらず、プール遊びの方に気が向いている様子。この日は将行さんの38回目の誕生日。「いいプレゼントをもらいました」とほめられて、ようやく「優勝してうれしかった」と笑顔を見せた。