第3日までに比べ、風が弱まった最終日、宮里藍(32)は安定したショットと小技がさえて「らしい」ラウンドをみせた。4バーディー、1ボギーの69で通算1オーバーの13位と今季自己ベスト。20位以内は昨年4月のロッテ選手権での20位以来、実に1年3カ月ぶりという好成績だった。

 序盤からパットのタッチが悪くなかった。1番はピン上からの12メートルがカップをかすめ、2番も6メートルが惜しくも入らなかった。3番(パー5)では向かい風の第1打が左のポットバンカーへ。第4打でピン左の4メートルに4オンし、フックラインを慎重に沈めてパーセーブ。宮里が「大きかった。よく読み切ったと思います」という好パットで、ガッツポーズまでみせた。その流れで、4~5番と連続バーディーを奪った。

 後半は我慢のプレーが続いたものの、最終18番ではやや右に出た第2打が、グリーン前の小川の壁に跳ねて戻るという幸運が巡ってきた。第3打はロブショットでピン2メートルに寄せてギャラリーから大拍手を受けた。最後にバーディーで締めくくった宮里は「ストロークのフィーリングはすごく良かったので、パーでもそのうちチャンスが来たらと思っていた。18番まで我慢しないといけなかったが、最後はバーディーで終われて良かった」と笑顔をみせた。 

 次週はメジャーの全英リコー女子オープン(8月3~6日、英キングズバーンズGL)となる。両親と合流し、31日にはコースで練習ラウンドを始める予定。「今週はのびのびとプレーできた。グリーン周りの感覚が一番大事なので、その辺は早くつかめたのは来週に向けて良かった」と手応えをつかんだ様子。14回目の全英女子に向け「最後の年に出させてもらえるのは非常にありがたい。目標は優勝ではあるけど、リンクスはひとつひとつ丁寧にプレーすることが大事だと思うので、来週もこのままの流れでいきたい」と意欲的だった。