韓国の「セクシークイーン」アン・シネ(26)が首位と2打差となる2アンダーの4位でスタートを切った。日本ツアーでは初のノーボギーで、2バーディーを奪って70。7月のニッポンハム・レディースでの2位以来、自身2度目のトップ5発進となった。

 16番で初バーディーを奪った直後の17番、アン・シネがピンチを切り抜けた。フェアウエーからの第2打前、ラウンドリポーターの声が耳に入った。仕切り直して8番アイアンで打ったものの「気になってしまって」とグリーン手前のバンカーに落とした。気持ちの乱れを抑えつつ「試合では必ずあること。次のショットでリカバリーすることが大事」と集中力を持続。第3打をピン約1メートルに寄せてパーセーブし、18番のバーディー締めで躍進した。

 グリーンのスピードが速い難コースで、出場選手でただ1人のボギーなし。日本ツアー11戦目にして初のノーボギーに「良い結果。(17番も)ビッグセーブできました」と満足顔。前日のプロアマ戦でも17番でイーグル奪取するなど好プレーにつながる縁起の良さもあり「前々日、前日と良い予感がしました。そう思う時はうまくいきますね」と手応えを口にした。

 この日は宮城の名物ずんだ餅をコンセプトにグリーン系のウエアを選択した。第2日のウエアはレッドで臨むことを明かし「情熱的な赤を着ます。でも牛たんというイメージになってしまいますね」と苦笑する余裕もみせた。精神的な充実感も武器にツアー初優勝を目指す。【藤中栄二】