アマチュア旋風再び!! 大阪学芸高3年の平岡瑠依(17)が暫定3位の好スタートを切った。5バーディー、ボギーなしの5アンダー67。暫定首位の金楷林(28=韓国)と2打差の好位置につけた。畑岡奈紗(18)が史上最年少優勝を果たした昨年に続き、10代のアマチュアが躍進した。降雨によるコースコンディション不良でスタートが遅れ、日没サスペンデッドで半数の60人が競技を終えられなかった。

 高校3年生の平岡が得意のパターでスコアメークした。前半の2番で約5メートルのパットを沈めてバーディーを奪い、「今日は入る」との好感触を得た。後半の12番で6メートル、13、15番でも5メートルと長い距離のバーディーパットをズバズバと決めて暫定3位。「ノーボギーが良かったと思います」と自ら合格点を出した。

 前年覇者で前週にプロ初優勝を挙げた畑岡の重複資格による繰り上がりで、24日に出場が決まった。約8時間半かけ、地元大阪から母絵理さんの運転で妹凛乙(りお)さんら家族と26日に千葉入りした。練習ラウンドは前日27日だけ。ほぼぶっつけ本番での出場となったものの、アマチュアの鬼塚と同組でプレーしたことで「緊張はしなかったです」と自然体を貫けた。

 昨年7月の世界ジュニア(米サンディエゴ)は連覇した畑岡に競り負けて2位となった。同年秋に畑岡が国内メジャーを制した姿をテレビで見届けて「私も頑張ったら上位に行けるかも」と刺激を受けた。父渉さんから「大和魂がある人物」と、サッカー元日本代表のラモス瑠偉氏にちなんで瑠依と命名された。「できれば上位で終わりたい」と魂を込めたパットで攻め続ける構えだ。【藤中栄二】

 ◆平岡瑠依(ひらおか・るい)2000年(平12)1月28日、大阪府生まれ。父の影響で4歳からゴルフを開始。16年、世界ジュニアの日本代表選抜大会決勝で優勝し、本大会は2位。今年は本大会は3位だった。6月の国内女子ツアーのニチレイ・レディースで35位に入り、ベストアマを獲得。7月の日本女子アマ6位。好きな選手は不動裕理と鬼沢信子。家族は両親と妹。157センチ、64キロ。