3大会連続出場の世界ランク3位、松山英樹(25=LEXUS)は初出場のアダム・ハドウィン(29=カナダ)とのペアで挑んだジョーダン・スピース(24)、パトリック・リード(27)ペアとの一戦に引き分けた。

 この日唯一となる世界選抜のポイント獲得にも悔しさが募る。欧州選抜との対抗戦「ライダーカップ」でも活躍する米国の看板ペア相手に、2アップで残り4ホールを迎えたが勝ちきれなかった。「あの内容で勝てなかったのは僕のせい。僕のプレー次第では楽勝で勝てた内容だった」と首を振った。

 1月のキャリアビルダー・チャレンジで「59」を出し、3月のバルスパー選手権でツアー初優勝を飾ったハドウィンとのコンビネーションは上々。「全く曲がらなくてショートゲームがうまいなって選手。ホントにグッドパートナー」。松山が1番でティーショットを右に曲げた時はハドウィンがきっちりとパーをセーブし、4、6番では松山がチャンスを生かしてバーディーを奪った。お互いのミスをカバーし合いながら優位に進め、8番でも松山が7メートル強を沈めて力強くガッツポーズ。リードを2アップに広げて折り返した。

 後半は松山のショットが乱れた。11番で右サイドのペナルティーエリアに曲げると、少し悩んでドライバーを握った12番は右の池、13番は3番ウッドが隣のホールに流れて肩を落とした。その間はハドウィンが孤軍奮闘する形となり「後半は僕が全く機能しなかった。1人に背負わせてしまったんで、申し訳ない」とパートナーに不調をわびた。

 17番ではあと少しでチップインという見せ場もあったが、パー3を除く14ホールでフェアウエーキープが5度だったプレーに「ティーショットは午前中から曲がっていた。最後はアイアンも良くなくなったので、どうしようもない」と手厳しい。米国選抜には大量6ポイントのリードを許す形となり「この差はすごく大きいと思いますけど、明日8マッチあって、シングルスも残っていますし、全然諦めてない。みんなもそう思ってやっていると思います」と話した。

 ホールアウト直後に「この内容じゃ明日の午前中は外れると思う」と予想した通り、チームトップランカーのエースは午前のフォアサム4試合のメンバーから外れ、午後のフォアボールに回る見込みとなった。