70歳の尾崎将司(セブン・ドリーマーズ・ラボラトリー)が3バーディー、2ボギーの70をマークし、年齢以下のスコアで回るエージシュートを達成した。13年4月のつるやオープン初日にレギュラーツアー史上初の快挙を成し遂げてから1625日ぶり2度目の偉業。通算3オーバーの99位で予選通過はならなかったが、力強いドライバーショットを連発。進退をかけたシーズンで確かな手応えをつかんだ。

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 スタート前の練習で、同組の伊沢と宮瀬がパッティンググリーンに移動した後も尾崎将はドライビングレンジに残っていた。ロフトの異なる2本のドライバーを何度も丁寧に打ち比べる。70歳ともなれば、クラブを振ることも代償を伴う。「まだちょっと右の背中が痛いからね、どうしても意識しちゃうんだわ。フィニッシュで背中が丸まって、スイングで背中を痛めているというのもいえる」。そんな“犠牲”を払ってでも納得の弾道を求め、選び抜いた1本が快挙を支えた。

 同組の伊沢が「あのプレッシャーに負けないのがすごい。ジャンボさんのいい気力を見せていただいた」と言えば、宮瀬も「ジャンボさんがこんなに一生懸命やってるんだから、オレなんかもっとやんないとって思った」。国内レギュラーツアー唯一のエージシュート達成者は、まだまだ執念を燃やしている。【亀山泰宏】