4打差3位から初優勝を狙った池村寛世(22=フリー)は6バーディー、1ボギー、1トリプルボギーの69で回り、通算17アンダーの267で3位だった。

 5番のトリプルボギーに泣いた。2番アイアンでのティーショットを左の崖下に落とし、5オン2パットの「7」をたたいた。「ガッカリしたけど、諦めたら(最終日最終組で失速した)2年前の芥屋(RIZAP・KBCオーガスタ)と一緒になっちゃう。トップは厳しいと思ったけど、フォールシャッフルもあるので諦めたらダメだと」。目標を切り替え、気合を入れ直してそこから6バーディーを奪った。

 ツアー初のトップ10フィニッシュ。フォールシャッフルも27位から9位にジャンプアップし、シーズン終盤の出場権を確保した。それでもフェアウエーの真ん中からグリーンを外してボギーとした15番、イーグルパットが惜しくも外れた18番など5番以外にも悔やまれる部分があった。「自信にはなりました。間近で(宮里優作の)勝つゴルフを見たので、シードを取りたいとかよりも勝ちたい気持ちが強くなった」。貪欲に成長を誓った。