昨季賞金王の首位池田勇太(31)と、90年ぶりのアマチュア優勝を狙う東北福祉大1年の金谷拓実(19)が、激しい優勝争いを繰り広げた。

 最終組での一騎打ちは前半を終え、池田が2バーディー、1ボギー、1ダブルボギーで通算9アンダー。一方の金谷は3バーディー、ボギーなしで通算8アンダー。

 スタート時点であった5打差が、1打差にまで急接近した。

 19歳4カ月22日の金谷が逆転優勝すれば、最年少優勝記録を89年ぶりに更新し、27年の赤星六郎以来90年ぶりのアマ優勝となる。

 勝負は残り9ホールとなり、後半に入ると11番で池田がバーディーを奪って2打差。続く12番で金谷が3パットのボギーで3打差まで広がった。この時点で、金谷が力尽きたかと思われた。

 しかし、15番でドラマが待っていた。池田がティーショットをまさかのOB。暫定球まで中継局のテレビカメラを直撃した。このホールで池田は何とかボギーでしのいだが、金谷がバーディーを奪い3度目の1打差となり、残り3ホールまで優勝争いはもつれ込んだ。