時松隆光(24=筑紫ケ丘GC)が8バーディー、1ボギーの64で回り、通算9アンダーの133で単独首位に浮上した。今季初優勝、ツアー通算2勝目に王手をかけたが、最終ラウンドが行われる今日22日は台風の影響が懸念されている状況。11年フジサンケイ・クラシック以来の36ホール短縮競技となって、このまま優勝が転がり込む可能性も出てきた。今季日本ツアー2戦目の石川遼(26)は通算4オーバーの82位で2週連続の予選落ちを喫した。

 難条件で今季自己ベストをマークした時松の表情は複雑だった。プレーオフで敗れたANAオープン、1打届かなかったトップ杯東海クラシックと過去5戦で2度の2位。「ずっと2位ばかりだった。(明日)優勝争いをやって勝てたら、今後の自信につながる」。しびれる勝負を制して悔しさを晴らしたい思いはあるが「(36ホール優勝でいいという気持ちも)ちょっとだけあります」と苦笑した。

 時松を追う選手たちも必死だった。3打差3位の重永は「できればトップで終えたかった」と悔しさをにじませ、今平は「もう少しバーディーが欲しかった。台風でも(最終日を)やりたい」。賞金シードの当落線上にいる岩田は復調のきっかけがつかめそうな予感もあるだけに「1人でもやりますよ。どんだけ打ってもいいです」と、さらに前のめりだった。