プロ2年目の永井花奈(20=デンソー)がツアー初優勝へ王手をかけた。首位と3打差となる3アンダーの6位で出ると、5バーディー、1ボギーの68で回り、通算7アンダー137の単独首位に立った。初めての最終日最終組で、ジュニア年代から交流の深い1打差2位の畑岡奈紗(18)との優勝争いに挑む。韓国の「セクシークイーン」アン・シネ(26)は通算イーブンパーの29位に後退した。

 難度の高いロングパット成功で、永井のギアはトップに入った。後半15番パー3。「お願い、入って」と念じて打った約6メートルのバーディーパットはスライスラインを転がってカップイン。「そこから流れが良くなった」と16番、最終18番でもバーディー。上々の締めくくりで、同組で回った畑岡、穴井に1打差をつけて単独首位に立った。

 今季2勝の畑岡とは中学時代から交流が深く、14年世界ジュニア(米サンディエゴ)では同組で回った。「すごく楽しかった」という第2日に続き、初の最終日最終組は再び畑岡、穴井と同組。緊張感ある優勝争いに備え、永井は「今は彼女(畑岡)が成績で1歩上にいますが、自分も負けていられない」。飛距離で負ける分、第2打のショット精度で勝負する構えで「陰でぴょこっと勝てたら」。ライバル心をのぞかせながら、集中力を高めていた。