世界ランク4位の松山英樹(25=LEXUS)は4バーディー、4ボギーの72で回り、通算4オーバー、292の50位だった。前年覇者として臨んだ年内最後の米ツアーの試合を終え、次戦は日本ツアーのダンロップ・フェニックス(11月16日開幕、宮崎)となる。8打差から出たジャスティン・ローズ(英国)が通算14アンダーまで伸ばし、逆転でツアー通算8勝目。片岡大育(29)が同4アンダーで15位に入った。

 4日間でアンダーパーをマークできなかった松山はどこか穏やかな表情だった。「この1年、ちょっと逃げてきた部分をやっと正面から受け止めた結果、今のこのショット力だと思う。それを4日間試せたことは大きかった」。1年間を切れ目なく戦うトップ選手だからこそ“応急処置”で乗り切る試合も増える。連覇への思いも強かったが、先を見据えて腹を決めた。「今やってることを突き詰めてやっていけたら、楽しみな来年になる」。世界の頂に立つための試行錯誤を続けていく。