賞金ランキング2位の鈴木愛(23=セールスフォース)が首位と2打差の2位につけた。6アンダーの首位で出て1イーグル、5バーディーの65で回り、通算13アンダー131。同1位キム・ハヌル(28=韓国)不在の今大会で一気に約373万円差を逆転する意気込みだ。フォン・シャンシャン(28=中国)が通算15アンダーで首位をキープ。畑岡奈紗(18)は通算7アンダーの15位に後退した。

 後半から猛チャージが始まった。バーディー1つでハーフを終えた鈴木はマインドを変えた。「アウトはしようがない。インで伸ばそう」。10番で6メートルのパットを決めると「がらっとイメージが変わった」。12、13、16番とバーディーラッシュ。17番パー5で2オンに成功し、7番ウッドでピン奥2メートルにピタリとつけて余裕のイーグルも奪い「2位ですが、かなり手応えがつかめてきた」と声をはずませた。

 先週からドライバーをピン製のGからG400に変更し、飛距離が5~10ヤードほど伸びた。会場入りした先月31日には約2時間半、アイアンを手にバンカーでショット練習に没頭。正確にボールを捉えるための独特なスイング調整を実践し「いい内容のゴルフができている」と手応え十分だ。2週前に今季2度目の予選落ちを喫した後、東京湾アクアラインをドライブ。初めて海ほたるパーキングエリアを満喫した。大好きなお笑い芸人の動画をチェックし、終盤に向けたリフレッシュも済ませた。

 約373万円差で追う賞金ランク1位キム・ハヌル(韓国)が今週、韓国ツアー出場で不在。「明日も焦らずにいけると思います」。13年の森田理香子以来となる4年ぶりの日本人賞金女王へ-。首位を守るメジャー1勝を含む米7勝のフォン・シャンシャンは強敵だが、追走を続けて勝機を待つ。【藤中栄二】

 ◆賞金ランクの行方 賞金ランク2位の鈴木は単独9位以内に入れば、同ランク1位キム・ハヌルとの373万円差を逆転可能。ただし鈴木を約370万円差で追う同ランク3位イ・ミニョンも第2日終了で3位。鈴木が1位に浮上するためにはイ・ミニョンより上位フィニッシュする必要性も出てくる。