プロ5年目で初の賞金女王となった鈴木愛(23=セールスフォース)には、頼もしい家族のサポートがあった。ツアー最終戦は、母美江さんとプロゴルファーを志す18歳の弟宏典さんが帯同していた。

 美江さんは、炊飯器を持参してツアーに帯同。おにぎりをつくって手渡すなど栄養面で支えてきた。第2日にバーディーなしで苦しんでいた鈴木の精神面も心配。通常はスタート前に声をかけないが、第3日の朝だけは「1年間、一生懸命やってきたから悔いのないようにやろう」と声を掛けたという。また精神的に支えてくれる姉志歩さんからは2日連続でメッセージをもらい「賞金女王のことは気にせんと、自分のプレーをしなよ。嫌でも2日間しかないやけん。集中して頑張りや」と激励されたという。

 14年に鈴木のツアー初優勝を見て、真剣にゴルフを始めたという弟宏典さんは「賞金女王はすごい。自分もプロになれるように頑張ります」と触発された様子。身近で支えてくれる家族の存在に、鈴木は「すごく大きいかなと思います」と感謝の言葉を口にした。