26位から出た賞金ランクトップの小平智(28=Admiral)は4バーディー、3ボギーの69で回り、通算3オーバーの22位で大会を折り返した。

 2番でバーディー先行も、グリーンを外した4、5番で連続ボギー。パー5の6番で取り返しても、8番パー3でティーショットをバンカーに入れてボギーとし、勢いに乗り切れなかった。後半は第2打をピンに絡めた13、14番で連続バーディーを奪い、トータルでスコアを1つ戻して終えた。「いいパットが結構入ってくれているので、ある程度、持ちこたえられている」とグリーン上に及第点をつける一方「ショットは『これだ』というものが全く見つかっていない。アドレスがしっくりこないのと、振った感じもしっくりこない。ラウンド中にいろいろ試しながらやっていた」。首をひねり、不満を口にする。

 前日は42・86%で30人中25位に低迷したフェアウエーキープ率が64・29%で部門別9位。第1ラウンドで散見された林に打ち込むような大きなミスは確実に減っているが「今日はあまり振らなかった。(力加減は)5割くらいだったんですけど、それが良かったんじゃないか」と応急処置で乗り切った形だったという。

 首位とは8打差。賞金ランク3位のチャン・キム(27=米国)が棄権し、逆転には優勝が必須となるランク2位の宮里優作(37)、ランク4位の池田勇太(31)もトップには届いていない。初戴冠へリードしている状況は変わらないが「僕はそれよりも自分の順位、世界ランキングの方が気になる。少しでも上に行かないと世界ランキングのポイントがつかないので、そっちの方ばかり意識してます」。年末時点の世界ランク50位入りによるマスターズ切符獲得という最優先目標はぶらさず、貪欲に上を狙っていく。

 

 ◆賞金王戴冠条件

 ▼宮里優作 優勝のみ(優勝すれば小平の結果に関係なく逆転)

 ▼池田勇太 優勝した上で小平が5位タイ以下(小平が4位タイの場合もタイの人数次第で可能性あり)