金庚泰(キム・キョンテ、31=韓国)が4バーディー、2ボギーの68で回り、通算5アンダーの135で単独首位に立って折り返した。

 過去2度の賞金王に輝いた金だけでなく、14年賞金王の小田孔明(39)、ツアー通算14勝の谷原秀人(39)という実力者3人が顔をそろえたペアリング。朝方の雨で水を含んだグリーンに苦しめられた。「僕だけでなく、一緒に回った2人もタッチが合っていなかった。ぬれていることが分かっていても、上りでは(タッチが)弱いことが多かった。僕は強く打って入れるタイプではないし…」。徐々にグリーンが乾いてくると、距離感が合い始めた。後半16、17番の連続バーディーで1歩抜け出した。

 ツアー通算13勝を誇るが、日本タイトルは10年の日本オープンを最後に縁がない。その年のシーズンを盛り上げた30人だけが出られる最終戦。その舞台で勝ちたい思いも強いという。09年には丸山茂樹とのプレーオフに敗れた借りもある。「これまでに何度か優勝寸前までいったけど、できなかった。優勝したら、どういう気分になるかを知りたい。優勝したいですね」。過去2年で8勝を積み上げた男が、17年未勝利のままでは終われない。