通算11アンダーの首位で出た畑岡奈紗(18=森ビル)が2バーディー、1ボギーの71で回り、通算12アンダー348で1位突破を決めた。日本人では05年の宮里藍以来12年ぶり4人目の首位通過で、14位だった昨年に続き、来季ツアーにほぼフル出場できる資格を得た。横峯さくら(31)は通算2オーバーの45位で限定的な出場権、宮里美香(28)は通算7オーバーの68位で出場資格を失った。

 難しいピン位置にも十分対応できる畑岡のショット力だった。出だし1番で数十センチに寄せてバーディー発進。8番の池ポチャでボギーをたたいたが、11番でチップインバーディーも決めた。元賞金女王の大山志保を長年担当する経験豊富なデイナ・ドリュー・キャディーとのコンビも良く、5日間90ホールの長丁場を首位で終えた。81年森口祐子、89年小林浩美、05年宮里藍に続くトップ通過に「耐えて耐えて(2位に)1打差で1位通過できて、すごくうれしい」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 憧れの宮里藍が9月に引退し、来季の米ツアーで活躍を期待される立場となる。来年1月のピュアシルク・バハマ・クラシックが開幕戦。「すごく楽しみな気持ち。来年の目標は優勝です」。1年目には遠かった米ツアー初Vを「公約」に掲げていた。