男子ゴルフで初の賞金王に輝いた宮里優作(37=フリー)が7日、千葉県内で開催されたブリヂストンのファンフェスタに参加した。

 兄聖志(40)、9月に引退した妹藍さん(32)とそろってトークショーを行うなど、集まったファンを楽しませた。賞金王のタイトルについては兄から「彼の努力を見てきたので、賞金王を取れるだけの力はあったと思っている。ゴルファーとしてすごく尊敬するし、兄貴として、弟がこれだけのことを成し遂げたことがすごくうれしい」と称賛され、妹も「すごくうれしかった。選手会長という立場でゴルフ場以外で時間を割くことも多かった。その難しさをものとものせずというか、裏ではすごく努力していたと思うんですけど、ホントに強かったし、1年を通して素晴らしいプレーをしていたと思う」と自分のことのように喜んでくれた。

 ただ、本人は「次の戦いは、もう始まっている」と来年4月のマスターズ初出場へ表情を引き締める。現在世界ランク(WR)58位。オーガスタ行きにつながる開幕前週3月26日時点のWR50位入りを目指し、まずは14日からアジアツアーのインドネシア・マスターズに参戦。年明けはハワイで11日から開催される米ツアー「ソニー・オープン」、日本とアジア共催「SMBCシンガポール・オープン」「レオパレス21ミャンマー・オープン」、欧州とアジア共催「メイバンク選手権」(マレーシア)、欧州、アジア、オーストラリアの3ツアー共催「ISPSハンダ・ワールドスーパー6」(オーストラリア)という過酷な5連戦に挑む。

 3月にはすでに出場権を得ている「メキシコ選手権」、WR60位以内が目安となる「デル・マッチプレー」(米テキサス州)という世界選手権シリーズ2試合も控える。「スケジュールはタフですけど、何とかマスターズまでに50位以内に入りたい」と気合十分。藍さんも「なかなか厳しいチャレンジではあると思うけど、今とても流れがいい。兄が言ったように結構タフなスケジュールで、オフシーズンがほとんどないまま走っていかないといけない。体だけには気を付けて頑張ってほしい」とエールを送っていた。