世界ランク7位リッキー・ファウラー(28=米国)が1イーグル、4バーディー、1ボギーの66をマークし、5アンダーで首位と2打差の2位と好発進した。

 前半15番パー5で2オンに成功してイーグル。18番ではチップインバーディーを決め、後半4番では13メートルのバーディーパットも沈めるなど、米ツアー屈指の人気者が見どころ満載のプレーを披露。2年前にプレーオフで敗れた同組の松山英樹(25)は2アンダーだった。「2年前はヒデキにプレーオフで負けたけど、このコースは僕も得意。雰囲気が好きだし、特別な試合なんだ」と闘志を燃やす。

 「絶対にいつか勝てる」と言うが、今年にかける思いはひときわ強い。13年大会で生まれつき呼吸障害を抱えるファンと知り合い、交流を深めてきたが、その少年が先月亡くなった。「両親に連れられてベビーカーに乗っていた頃から知っている。特別な存在だった。毎年会うのを楽しみにしていたから、今年会えないのは悲しい」。そんな「一番のファン」の写真をバッジにして帽子につけ、戦う今大会。見せることがかなわなかった優勝を一緒につかみにいく。