岡山絵里(21)がプレーオフを制して優勝し、今大会唯一のシード選手として貫禄を見せた。

 強風で全体的にスコアが伸び悩む中、5打差を追って出た岡山は、18番でチップインバーディーを決めるなど、4バーディー、1ボギーの69をマーク。通算イーブンパーの144でホールアウトし、劉書吟(29=台湾)とのプレーオフに突入した。3ホール目でダブルボギーをたたいた劉に対し、冷静にパーセーブして勝負を決めた。

 正規ラウンドについて「風が強いので無理せず(グリーンに)乗せてパーを取ろうと思ってやっていた。気が付いたら60台でした」と振り返ったように、無欲で引き寄せた勝利だった。3月から始まる日本ツアーへ弾みをつけ「1勝を目標に頑張ります。できるだけ早めに」と、早期の初Vを誓った。

 ホステスプロの村田理沙(22)は75で回り、通算3オーバーの3位。ボギー先行のラウンドとなり、逆転での大会2勝目には届かなかった。「パターが入らない1日でした。やっぱり、バーディーが来ないと流れに乗れない。15番で初めて気持ちよく入ったので、続けてバーディーが取れればまだ分からないと思ったんですけど、17番でボギーを打ってしまって終了でした」と悔しがった。

 同じくホステスプロの藤田光里(23)は79と崩れて通算11オーバーの30位。1月に左肘を手術して初の実戦を終え「試合に出られる喜び、達成感がありますし、最後まで回りきれたという自信を感じることができました。(現時点で日本ツアーの前半戦は主催者)推薦でしか出られないですけど、リランキングまでに稼いで、後半戦に出場できるように頑張りたいです」と前向きに話した。

 大会は若手女子ゴルファー84人が出場(3選手が棄権)。2日間にわたって行われた。