諸見里しのぶ(31=ダイキン工業)が6年ぶりのトップ3入りを果たした。首位と2打差4位から出て3バーディー、2ボギーの71で回り通算7アンダーの209。終了時点は4位だったが、他選手がスコアを落として3位が転がり込んできた。脇腹痛に苦しみ、14年限りで複数年シードを喪失。推薦出場で結果を出し、次戦9日開幕のヨコハマタイヤ・レディース(高知CC)の出場権を得た。

 諸見里自身が一番驚いた。最終18番でバーディーを奪い、通算7アンダーで終了。その時点で4位。取材を受けていると最終組で3位にいた李知姫が、18番でボギーをたたいたことが伝わってきた。棚ぼたで1つ順位が上がり「オーッ。予想外なので、スケジュールどうしよう。私が落ち着かないと…」と目を白黒させた。

 推薦にかける諸見里は翌週の出場予定はなかった。だがシードのない選手でも3位以内なら次戦の出場権を得る。余韻に浸る間もなく航空機、宿泊先の手配に追われることとなった。

 トップ3入りは12年8月meijiカップで2位に入って以来。ここ数年は肋骨(ろっこつ)が石灰化する痛みに苦しみ「引退も考えていた」と明かした。09年以来の優勝まであと1歩まで迫り「苦しい時でも18ホール付いてきてくれた両親も安心してくれたと思う」。故郷沖縄で復活の兆しをつかんだ。【益子浩一】