昨季日本ツアー賞金王の宮里優作(37=フリー)は4バーディー、3ボギーの70で回り、通算9オーバーの293で60位だった。

 アイアンショットの精度を欠き、チャンスにつけきれなかった。4日間で唯一のアンダーパーをマークしても「ティーが前だったりとか、結構『バーディーを狙ってきなさい』というホールが多かった。ビッグスコアが出ている選手もいる。(自分は)チャンスホールでチャンスにつけられず、ボギーにもしてしまっている」と冷静に分析した。

 64選手中60位という結果を「(標高も高く)ちょっと特殊な環境だとは思うんですけど、そこに自分を合わせられなかったというのが敗因。適応能力というか、どこへ行っても自分を合わせられるという技術を磨いていかないといけない」と受け止める。そして、適応能力を上げるにはさまざまなコースを回って経験を積み重ねることが不可欠とみる。「懲りずに挑戦して、いろんなところで回って、いろんなテイストを自分の中に取り込みたい」と顔を上げた。

 すでに出場を決めている4月のマスターズ(ジョージア州)後はスペインやモロッコ、イタリアなど欧州ツアー転戦を模索している。昨季頂点に立った日本ツアーだけでなく、世界中にレベルアップの場を求めていく。