女子ゴルフの日本ツアー、サントリー・レディース(6月7日開幕、兵庫・六甲国際GC)は5日、昨年現役を引退した宮里藍さん(32)が大会アンバサダーに就任することを発表した。大会名称も「宮里藍サントリー・レディース」に変更となる。

 都内で記者会見に出席した宮里さんは「大会のアンバサダーに就任し、自分の名前が大会名に冠されるのは自分の想像を超えたこと、率直に名誉なことだと思っています。同時に緊張感もあるのですが(笑い)私にとって新しい挑戦になるのではないかなと思います」と驚きと喜びを素直に語った。

 宮里さんは14歳だった00年にこの大会でアマチュアとしてツアーデビュー。プロ転向後の04年には優勝も飾った。現在も同社と所属契約を結ぶなど、ともに競技生活を駆け抜けてきた。今後は大会の広報大使としての活動だけでなく、日米での選手経験を生かしたトーナメント運営への助言、大会を通じたジュニ選手の育成や交流に携わっていく見込みだ。

 「大会を運営する側に回るということは、今まで選手目線で見えなかったことがたくさん見えてくる。そこを1つでも勉強させていただきながら、その中で選手目線も含めてアドバイスできることがあれば、サントリーさんと一緒に頑張っていきたい」と謙虚に話す姿勢は、アンバサダーとして主な活動に据えるジュニア育成についても一貫している。「レベルも高いし、プロみたいな技術を持っている子もたくさんいる。何を求められているかは彼女たち次第だと思う。自分の考えを押しつけるというよりも、求められるものに答えていけたら」と話した。

 「2018年は、私にとってサントリー・レディースが現役時代で言うメジャー大会になると思う。しっかり自分のコンディションを整えて頑張っていきたい」。54媒体112人の報道陣を集めて変わらぬ注目度の高さを見せる中、全力投球を誓った。