昨季日本ツアー賞金王の宮里優作(37=フリー)は世界ランク6位の松山英樹(26)に2アンド1で敗れた。

 グリーン上がさえ、世界のトップをうかがう東北福祉大の後輩から先手を取った。1番で7メートル強を沈めると、4番はカラーから13メートルをパターでカップイン。リードを奪いながら「アイアンのコントロールが利かなくて、ピンを狙ってるヤツがとんでもないところに飛んでっちゃったりとか、逆方向に飛んでいってしまうので流れに乗れなかった」。一抹の不安を抱える中で松山に7番から3連続で取られ、逆転を許した。

 10番は10メートル超のバーディーパットをねじ込んで取り返したが、12番では第2打をグリーン左サイドの池に入れた。「右を狙ってたんですけど、英樹相手だったんで、少し力が入っていたのかな。少し右手が強かった感じがする。途中から少し修正はできてはいたんですけど…」と振り返る1打で再び背中を追う展開に。最後は17番で松山がバーディーとし、勝負を決められた。

 「“大御所”を本気にさせるには、もうちょっと(ショットが)ビシビシこないと。もうちょっと、いい試合にしたかった」と悔しさをにじませた。「自分のやるべきことが少し分かってきたので、いい展開に持ち込めるように、細かいミスを減らしていきたい」。後輩に敗れた一戦を糧に巻き返しへ力を込めた。