世界ランク6位の松山英樹(26=LEXUS)はキャメロン・スミス(24=オーストラリア)に1ダウンで敗れ、通算1勝1敗となった。

 一進一退の展開は最終18番までもつれた。16番ではスミスがグリーン左にある土手下のラフからチップインイーグル。1ダウンとなって迎えた17番では、決めれば追いつける2メートル強がカップの脇を抜けた。「タッチが弱いというか、風によって速いところと遅いところがあって、あそこは風が当たらないところ。短かったので、もっとパンと打てば良かった。なかなか、うまく打てなかったですね」と悔やんだ。

 強風が吹く難条件下でフェアウエーキープ率は35・7%と苦しんだ。前日から復調傾向のアイアンショットで必死にグリーンを捉えたが「何よりパットが悪かった。17番しかり、決めきることができなかった。やっぱり、パッティングの不安はなかなか拭えないという感じ」。ティーショットとグリーン上でそろって苦しめば、世界屈指の精度を誇る松山のアイアンをもってしてもカバーしきるのは難しくなってくる。「最初と最後が悪かったら仕方ない」と受け止めた。

 決勝トーナメント進出へ、2勝でグループ首位のスミスとのプレーオフに持ち込むためには、パトリック・カントレー(26=米国)との1次リーグ第3戦に勝利することが不可欠だ。2週間後のマスターズ(ジョージア州)前最後の実戦となる可能性もあるだけに「ティーショットが良くなればセカンドも楽になると思いますし、何よりパッティング。試合でいいものをつかんで練習に移りたい」。オーガスタでの戦いも見据えながら、2勝目を狙っていく。