昨季日本ツアー賞金王の宮里優作(37=フリー)はパトリック・カントレー(米国=26)に1ダウンで敗れ、2連敗で1次リーグ敗退が決まった。

 前半を終えて3ダウンの劣勢。17番でオールスクエアまで戻す粘りを見せるも、1歩及ばなかった。「(戻せたのは)相手がミスしてくれたので。アイアンが今日も全然ダメ。ウンともスンともいかなくて…」。11番パー3では9番アイアンでピンそば20センチにつけるスーパーショットもあったが「ああいうショット連発、とはいかない。フェアウエーの硬いところで(クラブが)はじかれて、距離感が合っていないところがある。2日間、同じホールで同じミスをしている」と反省が口をついた。

 23日の1次リーグ第3戦がマスターズ(ジョージア州)前の最後の実戦となるが「最終調整というより、目の前のことに勝負をかけてやっている」と、この試合に集中している。重要な“ミッション”もある。「(松山)英樹の後押しができるように。僕が勝っておかないといけないですからね」。同組の松山英樹(26)が決勝トーナメントに進むためには、自身が第3戦でグループ首位のキャメロン・スミス(24=オーストラリア)に黒星をつけることが条件の1つとなっている。

 今大会での悔しさを晴らし、後輩の援護をするため強い気持ちで最終戦に臨む。