「東大生」が世界ジュニアへの第1関門を突破した。井上達希(神奈川・聖光学院高3年)が4オーバー76の4位で東日本決勝大会(4月21~22日、茨城・美浦GC)に進んだ。

 スタートから快調で1番ではいきなり「10メートルぐらい」を沈め、2番では3メートルにつける連続バーディー。ただ「去年の日本ジュニア(予選落ち)以来の試合だったんで」と、後半も2つバーディーを奪ったが、ダブルボギー3つなど流れをつかみきれなかった。

 日本ジュニア後は東大受験のため「休みの日は10時間ぐらい勉強した」とゴルフを封印。2月の試験後、練習を再開したが「浪人になったらもう1年勉強だったので」と発表まで気持ちが入りきらなかった。10日に見事東大理2に合格。4月からは東大ゴルフ部への入部も決まり、今大会は満を持して臨んだ。

 「2年前に決勝大会でプレーオフ負けして世界ジュニアに行けなかった。なんとか行ってみたい」と、年齢カテゴリーの引き上げで巡ってきたチャンスにかける。「合格発表後は今日で5ラウンド目。今年のベストスコアでした。これからラウンド中心にして試合勘を取り戻したい」と、東大生としての世界ジュニア挑戦という快挙に挑む。