世界ランク6位の松山英樹(26=LEXUS)は1バーディー、1ダブルボギーの73で回り、1オーバーで首位と7打差の29位発進だった。
ティーショットがフェアウエーを外したのは1度だけで、第1ラウンドトップタイのフェアウエーキープ率92・86%を記録した。「ティーショットは良かったです。そこだけが収穫」とした上で「それ以外は全然ダメでした」と手厳しかった。
後半は難関11番で3メートル弱のパーパットをねじ込み、続く池越えの12番パー3も手前のバンカーからしっかりパーセーブ。トラブルは14番。フェアウエーからアイアンの第2打をグリーン左奥のギャラリーロープの外に打ち込んだ。パトロンのバッグの中に入ってしまったボールをドロップし、枯れた松の葉の上からアプローチ。手前の低い上り傾斜に当てて勢いを殺し、グリーン上の傾斜を回して寄せる技に1度は「ナイス!」の歓声も上がったが、下り傾斜で加速して20メートル以上オーバー。そこから3パットでダブルボギーとなり、この日初めてスコアが動いた。
15番も第2打が大きく右に出たが、アプローチはクッションを巧みに利かせてパーを拾った。唯一のバーディーは最終18番。3メートルを沈め、この日初めてといっていい笑顔で進藤大典キャディー(37)とグータッチ。肩をぶつけ合ってホッとしたような表情を見せ「やっと開幕したなという感じです」と振り返った。
アイアンについて「求めているものの半分以下じゃないですか」と表情は険しいが、数字上は踏みとどまった。18ホール終了時点で8打差から逆転した例はないが、7打差からなら90年のニック・ファルド(英国)と05年のタイガー・ウッズ(米国)が実際に勝っている。
トップに立つのがジョーダン・スピース(米国)であることを考えれば小さくない差とはいえ、追い込まれた時に底力を発揮してきたのが松山。「切り替えて明日、頑張りたい」という言葉に日本の悲願が託される。

