初出場の小平智(28=Admiral)が4バーディー、6ボギーの74で回り、通算1オーバーの145で23位となって決勝ラウンドに進んだ。

 16人いた初出場選手で予選通過は5人。その中では8位のトニー・フィナウ(米国)に次ぎ、李昊桐(中国)と並ぶ好位置となり「1つ目の目標が達成できた」とうなずいた。

 2番パー5でティーショットを左に大きく曲げてボギー先行も崩れない。コースに配置された決して多くないリーダーボードに表示されるのは上位選手のみ。普段のツアーと違い、カットラインを知ることもできない。「自分のゴルフに集中できる環境が整っている。弱気で真ん中に、と思うと、どんどんピンから遠ざかっていってしまう。自分を試されるというか『思い切りのいいゴルフをしないといいスコアは出ないよ』みたいなものが見えるコース。全部が楽しいし、合っているなと感じます。ただ、ポジティブなだけかもしれませんけど」と笑った。

 両親や古閑美保夫人をはじめ、日本からスタッフや友人、知人が応援に訪れている。「仲間やサポートしてくれる人たちの声が聞こえる。美保の声も聞こえるので、それも力になっていますね」と感謝を示す。決勝ラウンドへ「気持ちは切り替わっている。あとは上位を目指すだけ。大暴れします」と力を込めた。