初出場の宮里優作(37=フリー)は1バーディー、6ボギーの77と崩れ、通算10オーバーの154で75位となって予選を通過できなかった。

 両親や兄聖志、妹藍さん、妻子ら家族がそろって応援に駆けつけてくれた大舞台。「連れてこられたのは良かったですけど、ホントに出るだけになってしまった」と悔しさをにじませた。

 2日間で3パットを6度記録するなどグリーン上で苦しんだ。「曲がって下ってからの幅というのが、自分が思っているよりも2、3メートル、スーッといってしまう」。グリーンを狙うショットでは覚悟していた以上に長い番手を持たされた。「セカンドもそうですけど、何となく、もうちょっと寄ってくれればというのが、パットまでずーっと続く感じ。それが積み重なってスコアが悪くなっていく。だんだん首を絞められている感じ」と振り返った。

 「正直、きついなと思いますよ。打ちのめされてます」と苦笑した後で「打ちのめされて、見えてくる感じ」と続けた。ポイントに挙げたのは戦い方。「(マット)クーチャーとか、ザック・ジョンソンとか、飛距離が(自分と)同じような選手が、すごくうまくゴルフをしている。攻め方1つで変わっていく。きっとできるはず」とし、ショートゲームの強化を誓う。

 海外での試合が中心となる今季は、このまま欧州へ飛んでスペイン、モロッコを転戦。国内での日本ツアーはディフェンディングチャンピオンの中日クラウンズ(愛知)が初戦となる。「帰ってきて、どこまでいけるか分からないですけど、出る試合はとにかくベストを尽くす。全部、ワールドランキングにも関係ありますから」。タフな環境に飛び込み、自分を磨いていく。