単独首位から出たパトリック・リード(米国)が4バーディー、3ボギーの71で回り、通算15アンダー、273でメジャー初優勝となるツアー通算6勝目を飾った。

 オーガスタ大出の27歳が、地元で念願のメジャータイトルをつかんだ。最後は1メートル強のウイニングパットを沈め「ここで勝つことが夢だった」と、満面の笑みでグリーンジャケットを羽織った。

 1番ティーに立った時、生涯グランドスラムがかかる同組ロリー・マキロイ(英国)の方が声援は大きかった。まさかの“アウェー“にも「誰も僕が勝つと思っていなかった。プレッシャーが軽くなったよ」。一時は猛追してきたジョーダン・スピース(米国)に並ばれた。「準備したからこそ、緊張するのよ」。プレーオフでそのスピースを破って初優勝した13年ウィンダム選手権でキャディーを務めていた妻ジャスティンさんの言葉を思い出し、心を整えた。

 17番ではグリーン縁からパターで狙った25メートルの寄せがカップをかすめ、1・5メートルオーバー。難しい返しのパットをねじ込み「とても大きかった。あれで勝てた」と振り返った。

 1打差2位でメジャー初優勝を逃したリッキー・ファウラー(米国)が「ファイター」と表現する攻撃的なマスターズ覇者。14年キャデラック選手権を23歳で制し、世界選手権シリーズ最年少V記録をつくった際には「これで世界のトップ5だ。敵はタイガー(ウッズ)」と言い放ったハートの持ち主だ。ビッグタイトルで、さらに突き抜けて強くなる予感を漂わせる。