日本ゴルフツアー選手会の新会長・石川遼(26=カシオ)が、ファンと選手をつなぐ新たなアイデアを国内ツアー開幕戦の東建ホームメイト杯(12日開幕、三重・東建多度CC名古屋)から実施する。

 大会のロゴをあしらったピンフラッグを選手会が製作し、ギャラリーに販売。大会期間中に、選手たちはそのピンフラッグにギャラリーの求めに応じてサインをするというものだ。この日行われた選手会総会で、石川会長が選手に協力を求め提案し了承された。石川は「ピンフラッグはギャラリーの方と選手をつなぐツール。大会ごとにオリジナルのフラッグをつくり、選手にはできるだけ積極的に応じていただくようにお願いした」と語った。

 毎回、1000枚を用意し、大会の期間中に販売する。米ツアーを経験した石川ならではの企画で「米国の試合でよく見かける光景。ファンの方に喜んでもらえるし、優勝した選手が自分で買ってこれにサインし、お世話になった人や主催者に配るのでもいい」と話す。ピンフラッグの販売によって収益が増えれば、チャリティーに加え、大会期間中の選手の食事代の軽減など、選手への還元も考えているという。国内のゴルフ界を活性化させるために、石川会長が1番力を入れるのが選手の意識の向上。「これがなかったら、ファンサービスも何も成り立たない。選手がどれだけ自覚を持てるか」と力説していた。