石川遼(26=CASIO)が、ヒヤヒヤの予選通過を果たした。87位から出て5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの71で回り、通算1オーバーの60位。残り5ホールで2つスコアを伸ばし、生き残った。ドライバーの不振に悩むが「一晩寝たら気持ちが変わった」とケロリ。残り2日で上位進出を狙う。

 石川が首の皮一枚つながった。一時は4オーバーまで後退しながら、前半の17、18番で約6メートルのバーディーパットを連続して沈めると、後半の6番パー3でも三たび6メートルのパットを沈め、ギリギリ60位で予選通過。「昨日より進歩した」と笑顔が戻った。前日の第1ラウンドでは、ドライバーが「自分史上最大に曲がった」と頭を抱えた。自室に戻ると「1度ドライバーを手放して13本でやろうと思った」と漏らすほど。それが「一晩寝て気持ちが変わった」。決して本調子ではないが、吹っ切れたことで予選落ちだけは免れた。「明日、あさっては6つずつスコアを伸ばしたい」。上位進出を、まだ諦めてはいない。