世界ランク9位の松山英樹が8バーディー、ノーボギーの63で回り、通算7アンダーの135で120位から20位までジャンプアップを果たした。

 序盤は予選落ちの危機にひんしたが、後半は上がりの3連続を含む5バーディーで30と爆発した。起死回生の予選通過に「4日間できて良かった。めちゃうれしい」と表情を崩した。

 不振だったパットがさえ渡った。転機となったのは9番。8メートルの下りを絶妙のタッチで沈めると、一気に上向いた。10番で10メートル、16番で11メートル、17番は13メートルのバーディーパットを次々に決め、同組のクーチャー(米国)からは「(パット巧者の)ジョーダン・スピース(米国)か」と言われたという。

 18番も3メートルにつけるショットでバーディーを奪い「あれは良かった」と満足げ。出遅れた前日のラウンド後、気温35度の暑さの中で2時間ほど練習したという。「いい時の動画を見て、ずれているところを直した。転がりが良くなるとラインもうまく読めた」と胸を張る。「しっかり伸ばせばチャンスはある」と8打差のトップの背中も視界に入れた。