男子は作新学院(栃木)がイーブンパー、216で首位に立ち、悲願の初優勝に王手をかけた。1打差の2位に埼玉栄(埼玉)と杉並学院(東京)が並んでいる。

 この日は台風の影響で朝から荒れ模様。ここ2年は悪天候により、1日のみの競技に短縮されている。それだけに慎重なプレーが要求された。作新学院1番手の前田光史朗主将(3年)は前半36と踏ん張り、後半のチャンスをものにした。12番3メートル、13番で4メートルをねじ込んで2アンダー。14番はボギーとしたが71でホールアウト。池田悠太(2年)は73、ダブルエースの豊田龍生(3年)が72と続き、首位に立った。

 同校ゴルフ部は1990年創部。団体戦はこれまで関東大会、全日本大会とも2位はあるが、優勝には縁がない。前田は「ここまできたら優勝しかない」と話し、豊田は「最終日は3アンダーを出す」と力を込めた。就任26年目の吉江誠也監督(56)は10日が誕生日。選手たちは2日遅れの優勝プレゼントをもくろむ。