世界ランク10位の松山英樹(26=LEXUS)が、通算10オーバーで全日程を終えた。

 54位から出て6バーディー、2ボギーの66でホールアウト。上位に食い込み、最終組が前半を終えた時点で18位にいる。

 2番でボギーが先行しながら、3番パー4で約6メートルのバーディーパットを沈めると、そこから4連続バーディー。9番パー4でも約3メートルを入れて、前半だけで5つのバーディーを挙げた。

 後半は1バーディーに止まったが、松山は「グリーンが柔らかくなっていたけど、それほどスピードは変わっていない。でも、昨日みたいにカピカピではなかった。リッキー(ファウラー)が(65と)伸ばしていたので、それくらい伸ばせればと思っていた」と話した。

 超難コースに苦戦し、前日の第3ラウンドは2度の4パットなどで79と大たたき。この日の最終日が、4日間で初めてのアンダーパーとなった。松山は「悪くはないが、最悪の状態は免れているだけ。最近、成績が良くないので、こんなもんじゃないですか」。

 日本男子初のメジャー制覇は7月の全英オープンに持ち越しとなり、笑顔はなかった。