男子ゴルフの長嶋茂雄招待セガサミー・カップ(5日開幕、北海道・ザ・ノースカントリーGC)のプロアマ戦が4日、同コースで行われた。

 4月の中日クラウンズ以来の国内参戦となる小平智(28=Admiral)がアウト9ホールを27の9アンダーで回って度肝を抜いた。4番をチップイン、1オン可能な5番はドライバーで乗せて1パット、9番パー5で2オン1パットと「ハーフ3イーグルは初めてです」。イン9ホールは3アンダーでトータル「60」とし「ショットの調子はすごくいい。回っていて気持ちいいですね」と笑顔だった。アマチュアと同じティーからのプレーとはいえ、ホールアウト後に談笑した丸山茂樹(48)も「ハーフ3イーグルって、どういうこと?」と驚きを隠せなかった。

 4月にスポット参戦したRBCヘリテージで優勝。夢だった米ツアー本格参戦を果たした後は6試合で5度の予選落ちと苦しんできた。今回、米国のビザ取得のための帰国は大きなリフレッシュにもなった様子。古閑美保夫人の手料理に癒やされ、折に触れて顔を出している実家ではレッスンプロだった父健一さんにゴルフの相談にも乗ってもらった。「小さい頃から教えてもらっているので、本当に頼りになる。今日のプレーも父親のおかげかも」と感謝する。

 予選ラウンドは直近の試合で優勝するなど今季2勝と好調な秋吉翔太(27)と同組。「今、一番調子のいい選手。負けないように頑張ります。米国ではあまりいい成績が出ていないけど、またここで自信をつけていきたい」。3週後の全英オープンに弾みをつけるプレーを誓った。